引用

蜘蛛の巣

ある日の朝、お釈迦様は極楽を歩いていた時、蓮池からはるか下の地獄をふと覗き、一人の罪人を見つけました。 その罪人は生前、様々な悪事を行った為に地獄に落とされていたのですが、それでもたった一つ良いことをした覚えがありました。 あるとき、ネット…

感動は当事者だけのもの

いつもと変わりない東野家の食卓。 家族四人が仲良くテレビを見ながら鍋を囲んでいた。 テレビからは今日起こったニュースが流れている。 「NHKニュースをお伝えします。 本日、三月十日に起こった殺人事件の容疑者が逮捕されました。 石神哲哉容疑者は地元…

NRUTO改変

ふと改変を思いついた帰りにコンビニ寄ったら、丁度その話の大全が出てるのはやれという合図なのか、それとも恥ずかしいからやめとけという啓示なのか。NARUTO総集編 うずまき大巻 大巻ノ八 (NARUTO総集編) (集英社マンガ総集編シリーズ)作者: 岸本斉史出版…

本日は矛盾せず

楚人に盾と矛とを鬻ぐ者あり。 これを褒め称えて言うには、「この盾の堅きことはこの上なく、貫けるものはない」と。 また、一方の矛を褒め称えて言うには、「この矛の鋭さは類が無い。この世に貫けないものはないほどだ」と。 その時、通りすがりの客が楚人…

等しく人生には意味が無いよ派

衣食性興承認欲求足りて礼節を知る http://kill.g.hatena.ne.jp/xx-internet/20090321/p2 上記の名言通り、心の欲するところに従いて矩を越えないためには、様々な欲望を満たさないといけない。 もしくはBigBrotherにケツを差し出すか。 現実の作例としては…

すぴりちあるぺいん 分類

課題 存在の耐え難い軽さ 分類 ○とにかく人生には意味があるよ派(自虐の詩) 私が居て世界があるのだから派(社会性、関係性重視) ・皆君のことがが好きだよ(人類補完計画) ・家族が大事だよ(クレしん劇場版) ・あの人がいればいいの(小指の赤い糸) …

西の魔女が死んだ

西の魔女が死んだ そのとき、東では魔神が召還された。 さらに、南の魔獣が長き眠りより目を覚ます。 そのうえ、北の竜王が2度目の復活を果たす。 東の魔神「西の魔女がやられたようだな…」 南の魔獣「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」 北の竜王「人間ごと…

ニュー・シネマ・パラダイス 別解 涙の理由

王様がパーティーを開き、国中の美しい女性が集まった。 一介の護衛の兵士が王女の通り過ぎるのを見て、あまりの美しさに恋に落ちた。 でも、王女と兵士では身分が違いすぎる。 あるとき、護衛は王女に話しかけた。 「あなたなしでは生きていけない」 王女は…

さるとかにと

昔々あるところに蟹がいた。 ある日、蟹がおにぎりを持って歩いていると、知り合いの猿が柿の種と交換しようと言ってきた。 蟹は猿とは仲良くしていたが、交換するのがちょっと嫌だった。 確かに蟹が炭水化物を摂取してどうするのか、それに何故すぐに食べず…

冷たい舟板の方程式(3)

俺たちは移植用の臓器を以下略。 離陸してから5分以下略。 密航者は少女だった。 彼女は言った。殺さないで、こんなことになるとは思ってなかった等々。 俺は彼女に言った。 「どうしても助かりたいか?」 彼女はぶんぶんと頸を振った。 占星術殺人事件 (講…

冷たい舟板の方程式(2)

俺たちは移植用の臓器を運ぶため、高度1万2千メートルをマッハを越えるスピードで飛んでいた。 乗っている人間は俺を含めて五人いた。急いで出発準備をしたため、燃料はぎりぎりだったが、患者の命を救うためには補給などの寄り道などしている暇はなかった…

冷たい舟板の方程式(1)

俺たちは移植用の臓器を運ぶため、高度1万2千メートルをマッハを越えるスピードで飛んでいた。 乗っている人間は俺を含めて五人いた。急いで出発準備をしたため燃料はぎりぎりだったが、患者の命を救うためには補給などで寄り道などしている暇はなかった。…

あるいは桜の樹の上には

桜の樹の下には屍体が埋まっているのだ、と誰かが言った。 確かに当たり年も関係なく毎年咲き誇る桜を見ていると、それも至極当然に思えてくる。 満開に咲き誇るそばから散りゆく桜。 この相反する性質が共存する様が人のこころをざわつかせるのだろう。 か…

千年女優

「千年女優をどう思う?」 「また、今さら何がどうした」 いつものように放課後、演劇部の部室に二人。 立花の会話の脈絡のなさもいつも通りだった。 「いや、久しぶりに見たから、感想書いてるサイトを一巡りしたんだが思うような感想にぶつからなくてな。…

自意識の課題と対策

課題 秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信,片山若子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/02/28メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 78回この商品を含むブログ (322件) を見る秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)…

 ギミギミック

「うれし泣きってしたことあるか?」 立花の質問は突然だった。 放課後、演劇部の部室に男が二人。 いつもの様に本を読んでいた俺は、いつもの様に視線も上げずに、いや、とだけ答えた。 「聞く相手を間違えたよ。お前は俺が死んでも泣くようなやつじゃなか…