奈良旅行

奈良に旅行に行った。

娘1の修学旅行の代わりだ。

こういう体験の少なさってものは人生にどれだけの影響を及ぼすのだろうなあ。

昔は当たり前だったのだと思うけれど、今の時代はどうなのだろうか。

個人的には修学旅行で行ったことなんかほとんど覚えていないので、関係ないと断じてしまっても良いのだろうけれど、興味関心なんかは覚えていないところから発生しているようにも思うし難しいところだ。

 

で、ガチャである。

うちの子ども達は小銭と自由を得るとガチャガチャを回す。

気持ちはわかるし、あれだけずらっと並んでいるところをみると、そちらの方がマジョリティなのであろう。

正直いって500円の昆虫の出来はスゴイと思う。マニアックに過ぎるだろうに。

娘2は今回仏像のやつを回していた。

教育効果スゴイ。というか、影響受けやすすぎだろう。

 

そして、運よく金剛力士像(阿形)が出てきた。

見たやつだったのでうれしかったらしい。

帰ってきてすぐに玄関に飾っていた(無許可)

 

ガチャの見本に展示してあったのは彩色したものだったので、娘2に塗らないのかと尋ねたところ、

「色を間違ってたら仁王さんに怒られるから……」

とのことだった。

リモート仁王さんとは、天平のテクノロジーはとてつもないな。天網恢恢疎にして漏らさずとはこのことか。

きっと大仏さまはデータセンターかなにかなんだろうな(罰当たりに過ぎる)

確かに仏罰の概念自体が完全監視システムに近似していると言えなくもない。

私達は技術革新したつもりでも、結局は同じところを回っているだけなのかも。

 

しかし、旅行の教育効果はスゴイなぁ(違う)

お風呂の人

「汗かいてるから、早くお風呂に入りなよ」

「まだ、お風呂の人が言ってないから入らん!」

 

お風呂の人?

……!

音声ナビか!

 

確かに名前はまだない。

ただ、車のナビは「車の人」とは呼ばれていないのが不思議だ。

娘2に話しかけてはないからだろうか。親密度が違うということ。

 

将来的には「なんとかの人」で埋め尽くされるのかな。

にぎやかだな。

それより「父の人」と呼ばれる方が早そうだが。

 

半袖の女

うちの娘2さんが、学校で長袖を切って半袖にしたのち、犯行が発覚するのを恐れて。隣の家に遺棄したはいいが、名前が書いてあるので戻ってくるのであった(息継ぎ無しで)

 

ワイルドだね(いうてる場合か)

 

しばらく切った袖と一緒に部屋に飾っておいた。

風邪をひくかも知らんが衣替えしておけばよかったなぁ。

 

でも、切るなよ。袖を。

 

 

クマ待ちの女

 

よつばと! 12 (電撃コミックス)

よつばと! 12 (電撃コミックス)

 

 

日本全土を覆う疫病により、不要不急の外出を自粛しなければならないため、キャンプに行くことになった。秘密裡に。

何を言っているかわからないが、もちろん私もわからない。

義兄がテントを買った。それが全てだ。

慎ましい活動範囲を旨として生きてきたのに恐ろしいことである。

そして、家にはダッチオーブンや組み立て寝具が配備された。

もう、何もかもがわからない。どっから生えてきたんだキミたちは(Amazon箱を畳みつつ)

  

当然に子どもたちとっては初キャンプであり、予習がなにより欠かせない。

めちゃくちゃ楽しみにしている子どもたちに、万全な体制でキャンプに臨めるよう、児童用のテキストとしてよつばとを読むように指示しておいた。これで正しく間違ってる方向に進むであろう。

  

そうするとしばらくして娘2が不安気な表情で尋ねてきた。

「ちりん、ちりんて鳴る鈴ある?」

そっちかー。不安に思うのは夜とかご飯とかじゃなくクマかー。

おそらく最近買った『クマ撃ちの女』のせいでもあるのだろう。

 

クマ撃ちの女 4巻: バンチコミックス

クマ撃ちの女 4巻: バンチコミックス

 

 クマ怖い。超怖い。あと師匠も怖い。

  

さて、どう言って不安を取り除こうか考えていると、娘1が答えた。

「大丈夫。四国にクマはおらんけん」

おお、正しい知識による啓もう。素晴らしい。

で、その知識はどこで手に入れた?

「なんか、せんせが言ってた」

ほう。目が泳いでいるぞ。

で、どこの先生が朝の挨拶の一発目に四国のクマの生息状況を話す必要があるっつうんじゃ!

「そこにキャンプに行くとは、言ってない。・・・よ?」

ほのめかし下手か!

たぬきマークの暗号文以下の難易度である。

通常の会話から考えるに平文の方が難解なのではないかという疑義すら生じる。

秘密にしとけよ、小学6年生。

  

あと娘2が、

「ヘビだ!、ってやらんでな」って言ってた。

あきらかなダチョウ倶楽部メソッド。

漫画か、キミらは。

キツネ狩り

Eテレが大好きな娘2。

今日も今日とてクックルン

 

お豆腐やさんの取材で、豆腐の原料について調べていた。

「何からできるんだっけ?」

「大豆」と娘1。

お前じゃねえ、小学6年生。

そして、「大豆!(画面にまめが出てから答えるスタイル)」と娘2。

……おう、そうだな。

 

「ちなみに油揚げは?」と娘1に尋ねてみる。

「……きつね?」

朝餉のために絶滅させる気か! あと好物が共食いになるじゃねえか!!(俗説です)

 

しかし、すげえな。話の流れを読めよ。豆腐の話してただろうに。

「ほかに大豆製品は?」

「……」

「調味料でさぁ、みそとか」

「あ、白みそ!」

……ええ、そうでしょうとも。

話の流れではそうなるよな。

……小6なんだよな、キミ。

 

 

嫌いにも程がある

娘2の医者嫌いは相当なもので、来週予防接種があると聞けば、

「何秒でおわる? 3秒?」

「血ぃ取るんとどっちが痛い?」

「4秒くらい?」

「とうさんの小っちゃい時は痛かった?」

「右にうつん? 左にうつん?」

「でもな、大きくなったから泣かんよ」

「5秒くらい?」

と、約束の日まで、ほんとに毎日かしましい。酸欠のカナリヤの如し。

 前日に伝えるつもりだったが、スケジュールを勘違いしてしくじってしまった。

そんな感じなのでカレンダーにも書けやしない。

こっちが忘れるっつうの(責任転嫁)

 

 

そんな娘のぐらぐらの歯が抜けた。

学校で抜けた、というか抜いたらしいのだが、失くしてしまったようだ。

ケースに入れて保管しているのだが欠番ができてしまった。

「いつ抜けたの?」

「授業中に抜いた」

「ぐらぐらしてるのが気になったの?」

「明日、歯医者で抜いたら痛いから」

いや、一緒やろ(真顔)

そして、明日の歯科は矯正の話だからどっちにしても行くのであった。

 

 

耳掃除とかもすごい嫌がるので、体に何かをされるのがとても苦手なのであろう。

それにしたって歯を引きちぎるなよ。

 

はなが付いている

自分の体を自分で洗うようになった娘2であるが、残念なことに背中は苦手だ。

大体において泡すらついていない。

「できとるし」

できてない、できてないよ。

まあ、ちょっとずつでも成長はしている。

ちなみに頭を洗うのは最初っから諦め模様である。

もう小2なのになあ。

 

 

洗顔も自分でする。

むしろ、私がごしごしってやると凄い顔をして怒る。

目に染みるらしい。

時折、洗面器を見失って右往左往しているのが可笑しい。

 

 

「顔、泡のいた?」

不安になって聞いてくるので、

「鼻がついてるよ」

と回答する。

すると、しゅしゅしゅっと鼻を両手でこするのがとても可愛らしい。

「とれた?」

「娘2の鼻はついてるよ」

しゅしゅしゅ。

3回目くらいでからかわれていることに気づく。で、めちゃくちゃ怒る。

本当にイヤな親である。でも、めちゃ可愛いんや!(逆切れ)

 

 

最近は信じてくれないので、自分で鏡を見て確認している。

必要は子どもを成長させるなあ(主にゆがんだ方向に)