洗濯ばさみ

書いてなかったかも知れないが、我が子の日課に洗濯ばさみぶちまけるというのがある。
雨の日も風の日も、洗濯物が乾かない日も一切の例外はない。


人が洗濯物を干していると、ずりずりと這い寄ってきては、缶に入った洗濯ばさみをざらざらと撒き散らす。
どばっと撒く感じではなくって、ざらざらと流れ落としているのがまた癪に障る。
まるで「ほうら、止めてごらん」とでも言っているかのようだ。


なのに洗濯ばさみ自体は律儀に私に渡してくる(そして、褒めてと催促する)
私は大人なので怒りに任せて投げつけたりはしない。ありがとう。とにこやかに洗濯物を干すのに使用する。ちゃんと褒めもする。
ただ、たまに使わない場合もあるので、その際は子どもの服を挟んだりすることもある。
もらったものは使わないとね(むしろ授かりモノを大事にしろ)


それもこれも全て洗濯物が乾かないせいである。
別に雨は嫌いじゃないのだが、洗濯物が臭いのが困る。あと、部屋が狭くなるといろいろ危ない。
隙あらば洗濯物ツリーを押し倒そうと画策しているテロリストを養っているので、雨の日は我が家のテレビは気が気じゃないと思う。
あんなにワンワンに良くしてもらっているというのに、恩も義理もあったものじゃないな。
まあ、だからと言って降水確率でテレビに嘘を吐かれても困るのだが。


早く子どもが洗濯物を干せるようになって欲しい。
そしたらにこやかに洗濯ばさみを渡してあげるのに(後ろ手で缶の中身をぶちまけながら)