差し出す

絵本をばらばらに置いておくと、読んで欲しいものを選んで差し出すようになった。
ついこの間まで二択もできないと思っていたのに素早い成長である。


あと、『いないいないばああそび』を喜ぶようになった。
以前はまったく興味もなく、めくろうともしなかったのに、今ではこちらが読むスピードよりも素早くめくる。
こちらも負けじと読む速度を早めるので、たまに、「こいぬのコ、ばあっ!」とかになっている。
きっと知らない人は、子犬のコバが街の平和を守るために爆弾を抱えて殉職する絵本だと思っているに違いない。


今日もこれを差し出されたので一生懸命読んでいたのだが、何かに目移りしたのかどこかへ行ってしまった。
コバは死ななかったけれど、なにか悲しい春の雨の日。
もう受け取るだけの存在じゃないのだよな、としみじみ思う。


いないいないばああそび (あかちゃんのあそびえほん)

いないいないばああそび (あかちゃんのあそびえほん)