むかしむかし

夜、寝る前に絵本を読むのは習慣として生まれたころからなんだけれど、最近はベッドに横たわってから更にもうひと話追加でねだられるようになった。
「むかしむかし してよう」


だいたい桃太郎やら竹取物語を適当に話している。
話し始めが「むかしむかし あるところに おじいさんとおばあさんが・・・・・・」なのでそう呼んでいるのだろう。可愛らしい限りである。


で、いつも同じやつではいかんと思って『裸の王様』を語ってみた。
仕立て屋とか意味がわからないだろうな、と思いながらも娘1は寝ないで最後まで大人しく聞いていた。
そして、子どもが王様の裸を指摘し、語り聞かせの心地よい疲れにまどろむ私に娘から一言。
「むかしむかし まだ?」


え? ってリアルに声が出たよ。娘2寝てるのに。
「だって おじいさんとおばあさん でてきてないもん」
そっかー。レギュラーキャラ居ないと別シリーズかー。そうかー。


とりあえずその晩は、好き好んで御老体のお話をしているわけではないといい含めて寝た。このままではグリマーやイソッパーにはなれんぞ。