熱狂的流行遊戯

『ぶもー』が流行している。
闘牛士ごっことでも呼べば良いのか、私が牛の真似をして子どもを突き刺すだけの単純な遊戯だ。
指でくすぐられるのが面白いらしい。毎晩毎晩ぶもーぶもー言っては子どもを串刺しにしている。撒き散らすのは血でなく涎だが。


あまりの加熱ぶりに、世界中で流行しているのではないかと、テレビを見てみるがもちろんそんなことはない。ちなみに実家で披露したら奇異の眼差しで見つめられた。
どうやら流行の先端過ぎたらしい。今後は家の中だけで、ひっそり串刺しにしたいと思う。


ただ、やりすぎたおかげで子どもが真似するようになった。
ぶもーと言ってこちらに迫ってくる。ただし、角は内向きで自分に刺さる。大きくなりすぎたトナカイか、キミは。
とんちを考えている一休さんにしか見えんぞ。


問題は外でやり始めたらどうしようということ。
うちの中では熱狂的に流行していても、外には一切流通していないこの遊び。
外ではどう好意的にみても牛の真似をしているだけにしか見えないし、もちろん串刺しにもしてくれない(されたらそいつは覗き魔だ)


流行の遊びなら多少なりとも理解が得られるのだが、いきなり串刺しにするのでは何がなにやら。
親がアンパンマンやらポケモンやらを与えるのは、恥ずかしくないとかそういうことも関係するのだろうかと思った次第。


でも、そうなったらそうなったでアンパン面とか自作しちゃうからなあ。結局あんまり恥ずかしさは変わらないんだよな(育児以前の問題)