咳をしても

子どもだと効果があがらない。
痰はきれないし、吐き出しもしない。
ずっとゼロゼロ、ゼロゼロと苦しい呼吸だ。咳が出るから眠りも浅い。
最終的に痰がつまりすぎて、リビングのラグにを洗う羽目になる。
漂白したところだけが、やたらと綺麗だ。あまりうれしい綺麗さではない。
吐き溜めにツルとはこのことか(誤字誤用・各5点)


我が子ごとながら大変だな、と思う。
散歩もできないし、ろくなことがない。
子どもを見ていると、幸せには体が一番大事だなと思わされる。


しかし、子ども自身はどうもそうは思ってないみたい。
とにかく外へ外へ外へ。げほげほ咳き込もうが、吐瀉物を撒き散らそうが、冒険への欲求が止む事はないらしい。
ヒキコモリがちの親とは大違いだ。私ならささくれができただけで、外にでるのをおっくうがるのに。


でも、一人で外に出たいわけではないのだ。
もちろん歩けないという物理的要因もあるだろうが、親と一緒でなければ意味がないらしい。親の足腰が立つうちに引っ張り出してやろうという配慮だろうか。
でっかいお世話である。


キミが一人立ちするまで、おちおち死んでられないよ。
だから、咳をしてもちゃんと居るだろう?