ハイハイ

漢字で書くと這い這い。
なんだか名状し難いものがにじり寄ってくる感じがして嫌過ぎる。
もしくはテレビから出てくる長髪で白い服の女性のイメージ。
しかし、上記の表記だと中二男子の願望的なこころもち。
日本語は難しいな。


そんなこんなで、ハイハイを学習させようと色々やってみている。
胸の部分を支えてやったり、手を交互に出せるよう一緒に動かしてやったり。
まだ基礎体力が足りてないので、どこかのゲームのように、いきなり閃いて技が出せるようにはならない。何でもそうだが、基礎の部分ができていないとどうしようもないのだ。積載量以上に荷物は載らない。
ただ、理解はしていてもいろいろ試してみたくなるのが人情というもの。
模倣から入るのが全ての常道、ということで私自らハイハイを実演してみた。


感想としては、移動手段としては最悪の部類だと思う。
膝は痛いし、体力の消耗も激しい。
なんでこんな非効率的なものが初期設定されているのか理解に苦しむ。腹あたりに脳を配置したほうが、すぐに直立歩行ができてよかったのではなかろうか。
などと親は益体もないことを考えていたが、子供はすごい喜んでいた。
近づいてくるのが楽しいらしい。
試しにうつ伏せにしてみたら、自分もじたばたと手足を動かしていた。
前に進みたいという努力と意図は汲み取れるが、実測としては1ミリも動いていないところが涙を誘う。ザ・徒労。


ただ、自分もやってみようと思わせることができたのは大きな成果だ。
これからも引き続きやっていこう。
子供がハイハイするのが先か、私の膝の皿が砕け散るのが先か勝負だ。