歩いた日、或いはなんでもない日々

よろめいたに限りなく近接している気もするが歩いた。
自立歩行とか都市伝説に違いないと思っていたのに。
ホンダの工場に一時預かりしてもらわないと無理だと思っていたのに。
大変よくできました(花丸)


もちろんその後、何度もトライ。しかし、現象の再現性なし。
むしろ歩けることの方がバグなんじゃないかと思えてくる。
諦めて別のことをしていたら、また、たたっと足が前に出た。
どうやらおもちゃが欲しかったらしい。


火事場の馬鹿力みたいなものか。
専心していない方が力が出せるのが面白い。
つまり今日は「思わず歩けた日」なのだろう。力みがなくて良いなあ、と思う。


なにかが初めてできた日は嬉しい日、特別な日だ。
ただ、なんでもない日の延長線上でもある。
歩けなかった昨日までだって、歩こうとしなかったわけではない。
たまたま、思わず歩いてしまった日が今日だっただけなのだ。
我が子にしてみれば、昨日までだって大変よくやっていたし、明日からも大変よくやっていくつもりに違いない。


嬉しいをそのままに、幸せの沸点を上げない。
日記を書いていると、それが案外楽にできるので重宝している。
なんでもない日はあっても、なにもない日なんてないのだ。