両手いっぱいのあれを

子どもが夏風邪を引いたご様子。
夜寝る前に突然咳き込んだと思ったらリバースした。
慌てて手を差し出し受け止める。
立ち込める異臭に汚れたタオルケット。
気持ち悪くて泣く上の子に、気持ちよく寝たままの下の子。
気持ちよく寝たままの下の子(びっくりしたので2回言いました)
大物だな、おい。


むりむりと出てくるあれを頑張って受け止めたので被害甚大にはならなかった。
子どものころはしょっちゅうリバースをトゥギャザーしてたのに、親になると成長するものである。
乗物にも本当に弱くて、小学校の遠足バスじゃ一番前が指定席。袋が友だちみたいな感じだったのになあ。
あの頃を思い出すと、こう胸に甘酸っぱいものがこみ上げてくる(それ貰ってる、貰ってるよ)


吐いたことには怒らないが、着替えとか口をゆすぐとかを全てイヤイヤするのには怒った。
しょぼんとして物陰に隠れる子ども。拗ねマンになっていたが、落ち着いたし洗濯しなけりゃいけないので放っておいた。


風呂場から戻ると物影から歌声が聞こえる。
「ぼーが いっぽんあったと さー」
初めて聞いたよ、キミの歌声。突然だったのでびっくりした。
家人に聞いたら昼間に10回以上歌わされたらしい。家人の教育の賜物か、なんとも流暢に歌っていた。


しかし、所詮付け焼刃。
「こぺぱん ふたつぅー・・・・・・」
で沈黙。「まめは?」と合いの手を入れると元気よく


「ふたつ!」


との回答。
家人によると昼間も絶対に「ふたつ!」って言ってたみたい。


我が子の世界では三つボタンはコック服として認められていないらしい。