花の命は短いけれど

散歩中に貰ったお花を懇願して懇願して持たせてもらったにも関わらず、即花占い(占い抜き)に使用する子ども。
声掛けたら、はっとした表情で首を振り、事件現場から一歩でも離れようと後ずさる。
うわあ、現実に『ついカッとなってやった、今は反省している』を見ようとは。しかも、我が子で。
花の命は30秒くらいか。短いなあ。


まあ、とてもじゃないが我慢できるわけがない。こどもにとって花やどんぐりは極上の宝石に等しい。
近所の子だって私たちがどんぐりを拾っていたら、どんなに遠くからでもダッシュでやってくる。
多分拾い尽くされると思っているのだろうな。つまり、自分だったら拾い尽くすということか。


よく生き延びてきたなどんぐりの木。迫害とかいうレベルじゃないぞ。
多分隙を見て逃がしてくれるシンドラーみたいな子どもがいるのだろうな。


拾えども拾えども採り尽くされることがない。
なのに、それに価値を見出せる心性が素晴らしい。
価値観に値札をつけず、私も生きたい。