誕生日

風呂掃除してたら、
「とーちゃん。たんじょうび たんじょうびだよ!」
と駆け込んできた。誰のか尋ねたら、
「あっちに とーちゃんのたんじょうび!」
と笑顔で宣言された。
誕生日があっちにあるという概念が秀逸だ。時間軸を距離に置換したのだろうか、頭がくらくらする。
まだ、掃除中だからと言ったら残念そうに誕生日の方へ帰っていった。


結論から言うと、誕生会の用意(ままごとのケーキ)をしたから参加しろってことだったんだが、掃除に熱心になりすぎて子ども語翻訳機能をOFFにしていたので直ぐに理解できなかった。
たまには子ども語を額面どおり受けてみるのも楽しいものだ。
これを話したら、家人なんかは一瞬でオチを見抜くんだから、慣れとは恐ろしい。
子ども語通訳者として生計を立てていけるレベルである。


ただ、依頼者の自国通貨がどんぐりだからなあ。
いつか国際通貨になる日を夢見て待ちたい(希少価値の高い帽子付きを握りしめつつ)