素麺を追う子供

分不相応にも庭なるものを取得したので子供の友達を呼んで素麺を流してみた。
ちなみにこの一年間庭でごはんなど食べたことがない。ガーデンテラスもあるのに、だ。肉は焼かないが素麺は流す。それが我が家の流儀。


近頃の幼稚園はサービス満点なので、うちの子供たちも初めての流しそうめんというわけではない。むしろキャンプ場でバーベキューとかの方が回数が少ないくらいだ。
流しそうめんのイベントのときに食べている様子もまあ普通であった。


しかし、そんな私の予想を大きく覆す力一杯の喜び様。
娘2なんか焦りすぎて素手でつかみ始める始末。しかも、ダイレクト咀嚼。せめてつゆにつけろ、つゆに。
娘1は娘1で、ホストにあるまじく一番前で陣取る始末。下流に行け、下流に。
とにかく子供たちは皿一杯になるまで掬い続けていた。
竹一本でできるアトラクションにしては秀逸であった(他の選択肢はいっきごっこ


思うに食べ物が移動するってのが原初的な欲求を刺激するのだろう。
回転寿司も食べないのにずっと見てるし。
農耕的な狩猟本能というのか、「移動する炭水化物サイコ―!」って感じなのかもしれない。


その理論でいくと、フリスビーみたいにぶん投げるピザ屋とか、もぐら叩きみたいに出たり入ったりするパン屋とかが流行るに違いない。
たぶん、子どもにはウケる。


しかし、この「ごはんで遊んではいけません」の説得力の無さよ。