ぐらぐらの歯

娘1の歯がとうとう抜けた。
ここ一週間くらい、ずっといじいじいじいじ触っていた(そして怒られてた)
ぐらぐらするのがとても楽しいらしく、ずっと抜けなかったら良いのにと言っていた。
そんな口腔アトラクション。


給食でイカ噛んだら落ちたらしい。
抜けたら飾ると言い続けていたのに、残念ながら失くしてしまった。
しかし、そんなに気落ちしている様子ではない。歯が抜けたこと自体が楽しくて仕方ないのだろう。気持ちはわかる。
そんな子供を見ているとすかすかした前歯の感覚が思い出されて、なんだかむず痒いような気持ちになる。
そういえば一大イベントだったなあ。


晩御飯中も抜けた歯の話ばかりしていた。
給食のイカを歯の隙間から通しただの、トウモロコシを歯の代わりに詰めてみただの。
嗚呼、自分にも心当たりがありすぎて遺伝の存在を信じざるを得ない。
「友達に見せた?」
「こっそりした」
遺伝の! 存在を!


「歯がぬけたから、もうおとなやな」
前歯の無いドヤ顔の殺傷力がヒドイ。そんな間抜け面のおとなはいねえ。