怒られる家

娘1が泣いた。
良い子の娘1が怒られる理由はだいたい決まっていて、テレビの見過ぎか、ピアノの練習かである。
今日は複合技だった。
「まだテレビが見たかったのに」と言っては怒られ、「練習一回で終わる」と言っては怒られ、椅子に座りもせず片手で弾いて怒られた。


最近はわんわん泣くことが増えた。
娘1に要因があるわけでなく、私たちの余裕のなさが引き起こしているのだろう。頭では理解しているが行動はあまり伴ってない。まあ、余裕がないので。


「もう、とーちゃん怒らんとってよ。ごはんが美味しくなくなるのにぃ」
「今日は、もう、すごい良くない一日になった。はぁ」
「ここは怒る家なん?」
「娘1はとーちゃんに怒ってるんだから」
「もう忘れる。今日のことは忘れるぅ」


彼女の辛い状況が伝わってくる名言たちである。
これらを糧に余裕を取り戻していきたい。