テーブル上の戦い

ジュースなどを買うことはあまりないのだが、特に飲ませない決まりになっているわけではない。
だから、貰い物が発生したりすると子供たちはすこぶる喜んで飲む。
ただ、それは人数分あった場合に限られるのであった。


ことの発端はじーちゃんからもらったパックの野菜ジュースにあった。
まあ、野菜ジュースなんで私が処理しようと食卓の上に置いていたら、
「とーちゃん それなに? それなに?」
と、明らかにすべてをわかったツラで娘1が尋ねてきた。
ジュースが欲しいと直接言わずに、こういう奥ゆかしい方法をとってくることが多い。こずるいとも言う。
ちなみに自分に正直な娘2の場合、声もかけずに持って逃げる。まごうことない泥棒である。


仕方ないのでわけることになるわけだが、子供たちのコップにはすでにお茶が入っている。わざわざ新しくだすのも面倒なので、そのままストローで交互に飲ませることにしたのだが、飲んでる間の待ってる側の発言が面白かった。
「娘2は飲みすぎたらしっこ出てしまうからな 飲みすぎんようにせんといかん」と娘1が言えば、
「ねーちゃん もういらんて」と娘2が姉の気持ちを代弁する。
まったくもって美しい姉妹愛であることよなあ(詠嘆)


語彙が少ないのにそういう理屈をこねさせると立派な作品ができるのが面白い。というか、どんだけ飲みたいんだ。
あと、娘1は娘2が数を数えられないのをいいことに「5数えたら交代な」とか言って飲み続けるのはやめなさいな。それは非道ってもんですよ?