食い意地は死の香り

娘2の食い意地がひどいことは今までも詳細に記述してきたが、まさか食い意地で死にそうになるとはなあ。


ジャムパンを食べようとみんなで分けた。
すると、娘2がパンをひっつかむなりぎゅうぎゅうと口の中に押し込んでいく。たぶん前世が布団圧縮機かなんかだったのだろう。しかし、今のキミの吸引力ではパン死してしまうよ?(日本三大奇死の一つ)


せき込みつつもパンはみるみるうちに高密度の何かに変貌し、
「ふぁへたー(食べたー)」
とパン圧縮機が叫んだ。食べてない。
「ふぉうひょと ふぉうひょっとっ!(もうちょっともうちょっと)」
ここで圧縮機の意図に気づく。奴は私のパンを狙っていた。
机の上に置いてあった私のパンを、早い者勝ちだと思っていたのであった。
「全部食べてからね」
「ふぁへはー(パンを口腔の裏にべったりと貼り付けつつ)」
とパン圧縮機が叫んだ。食べてない。


最終的に死に至ることなくパンが嚥下できたので、苦笑しながらパンをちぎってやったら、
「ちいちゃい ちいちゃいよ?」
って諭された。


犯行の動機はパンです(取調室で警部さんに出前のパンを勧められながら)