世界にはよしよしとハグがあふれている

http://d.hatena.ne.jp/kasawo/20130618/p1


あふれている。そう、あふれている。


何不自由ない家庭に育ったはずの私なのだけれど、家人と結婚するまでそんな世界は知らなかったし、件の彼と同様に上下だけを頼りに生きていた。
そういう風に過ごしていると世界がたいへん狭い。本当は奥も手前も後も先もあるのに。
でも、その狭い世界の方が情報量が少なくって生き易くもあるってのが困ったもので。
カステラの端っこを食べる幸せが貧乏臭さに漸近しているのに似ている。わからない人はわからないし、また本体だけを食べる人生を否定はできない。


たぶん私の親もあふれさせてくれていたはずで、それでもそれを知覚できるようには育たなかったのは何が原因なのだろう。
自分の資質に還元するのは簡単だけれど、それでは私の子どもたちへの解法の提示にはならない。
というか、解法があると未だに考えている時点で私はまだ怪物のままなのだろう。上記引用のとおり、それはあるし、ない。


醜い怪物としては自分の子どもたちが怪物にならないように必死で抱きしめるしか他に方法はないのだけれど、一向に不安は解消されなくって困る。
みんな、頼むからもっともっと世界をよしよしとハグであふれさせておくれ。