海苔を隠せ

時間があるときは家族四人でお風呂に入ったりする。
もちろんながらあほほど狭い。娘たちもそこそこ大きくなったので、身動きが取れないくらいだ。
だから、足し湯はできないってい――あっちぃ!!


そんなわけで、娘たちは家人と私の股の間に収まることに。
まあ、狭いながらもそれはそれで楽しいみたい。揺らして遊んだりもできるしね。
体の大きさ的に娘2を私が、娘1を家人が抱えることが多いのだが、先日たまたま娘1が私の方に座った。
すると、「とーちゃんとこ嫌!」と叫びだす。
特にいたずらもしてないのに何でよ、と問うと、
「とーちゃんに座るとがざがざする」との返事。


……そうか、海苔か海苔がいかんか。
「でも、かーちゃんにだってあるぞ」と、道連れにしてみたら、娘1は神妙な顔をして座って、「……がざがざするなあ」とぽつりとのたまった。
これからは手で押さえないといけないね、私と家人は共同声明を採択。
そして、子どものために風呂場で股間を押さえる健気な夫婦が誕生した。


しかし、文字に起こすと最低の一蓮托生であることよな(詠嘆)