見限る

誕生日と言えばケーキだし、ケーキと言えば、ろうそくふーっである。
例外はない。全ての生命はろうそくの為に生き、そして死ぬ。
てなわけで、朝からテンションの高い真3歳児にケーキの話をしたところ、ピンクのろうそくを所望された。


「うーん、もしかしたらピンクは無いかもしれんな」
「じゃあ、かーちゃんにケーキ頼もうか。とーちゃん、ろうそく難しいからな」
ぐ、なんという見限られ感。さらっと親をリストラするんじゃありません。
誰がおぜぜをサラリーしてると思っているのかね(混乱中)


で、ケーキ買ってきたんだが、家人が盛大に落っことした。
子どものいちごショートが爆散せずにすんだのが不幸中の幸い。いちごはめり込んでたけど。


ケーキを見た瞬間、ゼリーを食べてた子どもの手が止まる。
「これ、すっぱいから食べれれんなあ」
いやいや、さっきまで貪り食ってたし。私の取り分の方が多いって文句言ってたし。
なんという浅知恵。ぺらっぺら過ぎて向こうが透けてるよ。


まだまだとんちき極まりない行動をとるが、それでもこういう節目には成長を感じる。
2年前はろうそくの火で泣いた。
1年前はろうそくが吹き消せなかった。
今では上手にケーキが頬張れる。
すごいことだよ、ほんと。


まあ、袖はクリームでべたべただったりするんだけれど。
来年を刮目して待て!