あめ

なんだか良くわからないが、子ども頻繁に「あめ」の話をする。
「あめ たべた」とか「あめ だったよ」とか言う。
「あめ」って何?


会話の中で突然出てくるので面食らう。
文脈としては雨でも飴でも意味は通らないし、通っている場合でも、飴を食べた日でもなければ雨が降った日でもないのだ。
本人はいたって真面目で、ふざけている様子も無い。
私はぽかんとしているはずだが、いたって陽気に会話は続く。
とても不思議だ。


早急に止めさせようとは特に思っていない。
いずれ無くなっていく類の反応なのだろう。
しかし、何故「あめ」なのか。「あめ」が何のメタファーなのかはわからないままに違いない。


オチのない話だが、不思議を不思議として保存しておこう。
「あめ」って何なんだろうなあ。