数えるけど数えない

数を数えられるようがんばっている。
梨を切ったりすると、必ず全部でいくつあるか数える。
一目では把握できないが、一つずつならまあなんとか数えられる。
一緒に「ハチ!」まで数えて、何個って聞いたら「ゴー」って答えたりするけど。
頭に嵐が吹き荒れる瞬間である。


積算能力はないが、何個食べるか聞くと二、三個と答える慎ましさは備えている。
家人と私で丁度三等分くらいの数なので、よいよと言ったところ、「いーち」と言いながらむんずと二つ掴んでいった。
はい、かいしゅー回収。梨回収。賞賛も回収。


「何個持ってった?」
「にこ」
「わかってるじゃん」
(にこっ)
笑って誤魔化すところが悪魔的である。
もー、わざとするなら慎ましませるよ!(日本語の爛れ)


最終的に半分以上食べてしまうのだからひどい話だ。
下の子が大きくなったらどうすればいいのか。
平等に一個ずつになるのだろうな。何個で一個か知らないけれど(ぶるぶる)