夏バテと脱出と絶招と

夏バテのバテってなんだろうね、と家人に言ったら、ばてーって感じだからとの回答があった。
「かーちゃんは頭がいいな」と、感心したら睨まれた。
理不尽だ。
ちなみに『疲れ果てる』が変化したとの説だった。
それなら春ネムとか秋デブとか冬ブルとかあっても良いのにな。夏だけずるい。


下の子はわたしたちがご飯を食べ出すと乳を所望する。食卓に母乳は並ばないのに不思議なものだ。
ただ、抱いているだけで案外泣き止んだりするので、家人が上の子に食べさせている間、私が抱いていることも多い。
しかし、困ったことがひとつ。
やたらと机を蹴るのだ。私の腕をすり抜けようとせんばかりに。
明日処刑される死刑囚くらいに捨て身の脱走を図るので、ご飯を食べていても気が抜けない。


また、スプーンでゼリーを掬った瞬間、右肘をピンポイントで蹴りぬく技術も身につけた。
これも日々起き上がりこぼしで鍛錬している成果だろう。
今朝もがらんごろん鳴らしていると上の子が飛んでいってなにやら耳打ちしていた。
きっと秘伝の赤子煉獄を伝授しているに違いない(効果:脇腹にくらうと母乳がたくさんでる)


いずれ血で血を洗う闘いが繰り広げられないかと思うと夜もぐっすりである(平和な脳内だから)