弁当狂の詩

まあお弁当が大好きで。
作るのも食べるのもままごとるのも有象無象の区別なく、三千世界の弁当を愛してやまない。多分病んではいる。


しかもこの病気は伝染病らしい。
児童館に遊びに行った時に食べるのだが、お弁当を広げているのを見つかってしまうとほぼ間違いなく突発性携帯食欠乏症(通称○○ちゃんもお弁当ぉ!)が発症する。
泣き喚き背中で床掃除する子どもらを見ていると、桃太郎がきびだんごで仲間を買収できたのもあながち誇張じゃない気がしてくる。
やつらお弁当のためなら、きっと鬼くらい退治する。


齢を重ねるごとにこの症状は緩和されるらしい。
3歳を越えるとさすがに弁当程度では発狂しない。「○○はうどん食べるから」と自慢げに捨て台詞を残して去っていくくらいだ。
出口でお母さんに「うん。ひとりで行ってきな」って言われてたけど。