拡大解釈

毎日子どもが『こんちちん』するので、だんだんと『こんちちん』の定義がおかしくなりつつある。
『こんちちん』で世間一般に通じると思っている時点で頭がおかしいという突っ込みは無しの方向で。


ちなみに『こんちちん』は獅子舞のことである。いや、あった。


発端は児童館でもらってきた紙製の獅子頭だった。
それを私がかぶって踊ってやったらいたく気に入ったらしく、自分もやりたいと頭にのっけてはゆらゆらしていた。
どんくさい感じが可愛らしく、褒めてやったら上下に揺れて喜んでいた。
しかし、やはり紙では強度が足りず、すぐにお払い箱になってしまった。残念だけどこれで終わりだな、と思っていた。


が、子どもの獅子舞狂いはこれで終わるほど甘くはなかった。
ブランケットをかぶって『こんちちん! こんちちん!』と踊り狂い出したのを皮切りに、空き箱、チラシ、ハンドバッグとあらゆるものを頭上に載せては毎日舞っている。


とにかくひらひらしているか、ぱかぱかしているものは、子どもにとっては全て『こんちちん』になり得る。獅子頭無しで踊るのは、すでに桃太郎侍だと思うのだがいかがか。


オフシーズンでこの浮かれようなら、祭りの時期を迎えたら一体どうなるのだろう。
どっかから後ろ足の人を攫っててくるんじゃないかと気が気でならない(すぐ帰らせろ)
せめて次子が後ろ足を担当できるようになるまでは、前足だけで我慢していただきたい。両方頭かもしれんけど。