書ける事、書かない事

最近の子どものオモシロは動きであることが多くて、私の筆力のなさが恨めしい。
今日だって、カーペットのしわを足で伸ばしながらずっこけるという、思わずもう一回と言ってしまうオモシロ動作があったのだが、どうにも伝えられる気がしない。
動きを文章に落とし込むのは本当に難しいなあ。


また、子どもの舌っ足らずな口調も描写するのが難しい。
「があい(長い)」「おっお〜(大きい)」「キオ(黄色)」とかとか。
イントネーションと何故そこまで気合を込めるのか不明な意気込みが面白味の肝なので、文章だと伝えづらい。
それがリアル育児の肌触りだからこそ続くのかもしれない。
確かに我が子のむちむちほっぺさは筆舌に尽くし難いものなあ。みんなストラップにして持ち歩けば良いのに(グロ注意)


帰宅したら走ってお出迎にくるところとか、大好きなミカンを私に分けてくれるところとか、嬉しい出来事だけれど何気なさ過ぎて書かないことも多い。
なのに、書かないと忘れがちな自分がいる。


思い出は書けることの中にあるけれど、たぶん幸せは書かないことの中にある。
なるべくあの頃は幸せだったと思わないよう、書かないことを自覚していきたい。