諸手を挙げて

さあご一緒に、日本全国靴下音頭。
というわけで、このごろは両手に赤い靴下を提げては踊っている。そういう季節なのだろう。同好の士が全国で踊っているに違いない。


親としては寒いので履いて欲しいのだが、足が気持ち悪くてすぐに脱いでしまう。自分の子どものころもそうだったのであまり強くも言えない。
あと、脱ごうとしてころんと後ろに転げるのが可愛らしい。
その調子で自分を持ち上げられるように精進して欲しい。


ただ、しもやけはかゆいよ。足がさつまいもみたいになった私が言うのだから間違いない。
それでも履こうとしなかった私は相当の阿呆だと思う。親の苦労を思うと涙が止まらない。


流石に今は靴下を履いている。困るのは自分だとわかっているから目先の不快感には目を瞑れるが、子どもには難しいのだろう。踊るのはとても楽しいし。
しかし、我が子よ。だからといって履かないのは間違っている。靴下は、履いていたって踊れるのだから(それでいいのか)


一緒に踊ろう。靴下も履こう。
キミが私を、私がキミを真似しよう。