矯めるか伸ばすか

お風呂に一緒に入っていたら、突然ぴちゃぴちゃと洗面器のお湯で手を湿らせる子ども。
なにをするのかなと生温かく観察していたら、私の背後に回るやいなや、私の尻を洗い始めたではないか。

こんなとき、褒めたらよいかどうかがとても悩ましい。いたずらだって成長のうちなのだ。
ただ、褒めてしまったばかりに、往来で突然他人様の尻を磨かないとも限らない（辻尻がでたぞー）
しかし、褒めないと眠れる尻磨きの才能が開花しないまま終わってしまう（終わった方が幸せともいう）

うちのハウスルールは「疑わしきはハッスル」ゆえ、盛大に褒めてやったけれど。
おかげで何度も何度も磨かれてしまった。
そして、浴室中に何度も響き渡る賞賛と歓声。
たぶん隣の人とかに聞かれてるんだろうな。ああ、もう近所の人に見せる尻がない。

でも、一つ確かなことは、尻を叩いてするように仕向けるよりも、尻を叩いて止める方が簡単だということ。
馬を水際に連れて行けても、無理に飲ませることは出来ないのだ。