つっぱってる

嫌なものは嫌だと、とことんつっぱるようになった。
だいたい無理してでもやるけど。歯みがきとか。
最初は「いやぶー」と首を振るだけだが、次はカーテンに隠れ、最後には仁王立ちで泣く。
まあ、泣く場合はお腹が減ってるか眠い時だと相場が決まっているので、伝え聞くところのイヤイヤ期にはまだ遠いようだ。


ただ。逆にお手伝いなどは自ら進んでするようになった。
洗濯物の運搬と掃除に加え、出しっぱなしの椅子やリモコンをしまったりする。今日なんかはトイレに入っているうちにスリッパをしまわれてしまった。
たぶん、そのうち倉庫に閉じ込められる(うちの家の納戸は中から開けられない)
つっかえ棒でも置くようにしないと。


成長したのか、理性が本能に勝つ様になった。
食後に貰い物のロールケーキを出したので、それはそれは喜び勇んで食べ始めた。
のだが、既に消費した食料はいつもの倍近い。若干1歳にして当家のエンゲル係数上昇に寄与し始めた我が子とはいえ、流石にもう入らないようだった。


口には持っていきはするのだが、苦しくて食べることができず、苦渋の表情でおしまいサインをする子ども。
しかし、私が食べてあげようかと尋ねても、自分のだと言って譲らない。明日の分があると言っても聞きゃしない。
すでにお腹の皮は伸びきり、はち切れんばかり。きっとカエルのお母さんも脱帽。
それでも食べようとするキミがすごいよ。欲の皮も腹の皮もつっぱりすぎだ。


5回くらい繰り返したところで、ひょいぱくっと食べてやったら、今まで見たことない表情をしていた。題して『驚愕と絶望』。
イヤイヤ期を通り越して反抗期になったらどうしよう(ロールケーキをもぐもぐさせつつ)