やぎさんゆうびん

白ヤギと黒ヤギの間を読まれもしない手紙が行ったりきたりする童謡。
多くの人はどちらが先に出したのか気になって手紙が喉を通らないともっぱらの噂。


しかし、郵便屋さんが不憫でならない。
一生懸命配達した手紙を、封も開けずに目の前でバリバリむしゃむしゃ。
あっ、ちょっと待ってて、としばらく待たされたあげく新しい手紙を渡される。そして、疲れた体を引き摺り配達しに行った先で再びバリバリむしゃむしゃ。

「自分は我慢して食べずに配達してるっていうのに!
辞める。辞めてやるっ!
そして、辞めたあかつきには貴様らの目の前で手紙を貪り食ってやるからなっ!!」


そんな叫びが聞こえてきそうだ(幻聴です)


閑話休題


うちの子も徒歩れるようになったので、よく私と家人の間をおつかいしている。
軽いものを持って行かせたり、罵られた仕返しをしてもらったりしている。
指令を聞く様子は、郵便屋さんというよりも、むしろ鉄人28号に近い。複雑な操作をしかねるところもそっくりだ(あのレバーはどこの駆動系を操作しているのだか)


食器を洗っていると軽く罵られたので、肉人1号に家人をやっつけるよう指令を出した。
行けっ! 肉人!


しかし、残念ながら肉人は指令を果たす前に捕まり、綺麗に歯を磨かれてしまったのであった。メンテナンスが大変なのは鉄も生身も一緒なのだ。
ちなみにお風呂を嫌がったり、着替えを嫌がったりする場合も偽指令が飛ぶことが多い。
良いも悪いもリモコン次第である。
効きが悪くなっても電池を換えるだけとはいかないが。