溺レル

未だに水をかぶる際、口がおっぴろがったままの我が子。
シャンプーの泡を吹いているのをみると、こちらがあわあわしてしまう。
あと、飲むな。


食べ物はあっさりぷえっってできるのに、口に入った水は無理らしい。
非常に厭そうに飲み下している。
しゃーんぷーはっとなる文明の利器に頼りたくなるが、湿気の多い我が家にはできるだけ物を置きたくないのが実情。


・・・・・・よろしい。ならば特訓だ。


ラッパが吹けるのだから理論的には可能なはずと、シャワーの際には毎回ふーっと息を吐くようにしてもらった。
「せーの、ふーっ」「ふー」 ザバー
「せーの、ふーっ」「ふー」 ザバー
「よくできたねー」「ふー」
「せーの、ふーっ」「ひゅおおお(何かを吸い込む音)」 ザバー


・・・・・・ごめん。ホント、ごめん。
それでもお風呂嫌いにならないのだから、キミは偉いね。湯船に絶対浸かろうとしない子どもだっているのに。
むしろもう離れられないほど、水遊びの魅力に溺れているのか。


私は海があまり得意じゃないが、キミのあまりのヨロコビ様が、連れていこうという気にさせる。
ただ、海水は飲むなよ。