乾性咳嗽
かんせいがいそうと読むらしい。
いわゆる空咳のことなのだが、なんか必殺技みたいだ。もしくは不治の病。
子どもが始めたので調べてみた。
まあ、空咳というよりも、嘘咳だけれど。
今までも「スローモーションで床に頭をぶつける」「サラダを食べて熱いとのたまう」など、数々の「いたいけな私」を演じてきたわけだが、今回は王道の病気ものである。
お茶を喉に詰まらせてはゴホン。冷たい空気を吸ってはケハン。
ぬいぐるみと戯れてはゲハハアン。
薄幸、薄幸また薄幸である。
そりゃ構ってもらいたい、優しくしてもらいたいってのは誰しも思うことである。私だってそうだ。
子ども時分には特に愛情と庇護が必要とされているってのも理解する。
だからって嘘を吐いてまで求めて良いわけではない。
早いところその技は封印しような。
いつの間にか治らなくなるからね。