うそ熱い

お茶を入れたマグを掴む時。食事の最初の一口目。近頃必ず「熱い」と言う。
正確には「てぃちぇっちぃ」親以外では解読不能だと思う。


確かに、朝は時間がないからダチョウ倶楽部みたいな真似をさせることがたまにある。
目が「殺す気かっ!」って言ってるときがしばしばある。
でもね、ポテトサラダは熱くないよ。むしろ冷え切ってるよ(良い子は真似せず常温に戻せ)


覚えたら使いたいのだろう。交換を覚えた時だって、してもないのに交換コウカンってやっていた。
親が右往左往するのが楽しいのだろう。意思疎通できた、という感触が良いのかもしれない。


でも、ふと思う時がある。
なんにもしてないときの「交換」は、私に対してのサインではないのだろうかと。
代わりがないなんて理解はしていないだろうし、代わらないとも限らない。


全てわかったような笑顔で。何度も何度も執拗に。言葉にならない声を発して。

 
そんな時、ちょっとうそ寒い。