交換

おしめの交換を自分で求めるようになった。
黙っておしめを仕舞ってあるボックスまで這って行き、ガッガッと引っ張り出しては、「交換」のサインをする(というか、引っ張り出す動作は要るのか?)


賢くなったな、と思うのは親になったことがない人間だけだ。
一人前の親ともなると、子どもが如何にずる賢く自分のことしか考えてないかよく知っている。


ほーら、やっぱりしていない。
もちろんしているときはある。ただ、していないときも多い。
単に構って欲しいだけだったりするのだ。


だから褒めない、となるのは親になったことがない人間だけだ。
してようがしてまいが、よく言えたね、と褒めることは褒める。確かに、してないねー、とは言うけれど。


一人前の親ともなると、子どもを寂しがらせていたことを反省するのだ。
もちろんずっと一緒にいてやることが良いわけではない。
ただ、なぜずる賢くなったのかという理由は自分の胸に手を当てて考えてみるべきだ。
自分に対して「交換」のサインを出される前に。