等距離

子どもと遊んでいると座卓の下にボールが転がっていった。
止まった場所はちょうど真ん中の位置だった。


子どもに、取ってきて、と頼むと、どたばたとハイハイで座卓に近寄った。
首をかしげてボールを見るも、頭を下げて潜っていかなければ手は届かない。
こちらを見る子ども。ニコニコしたままの私。
どこからか手が届かないだろうか、と子どもは座卓の周りを念入りに、這い蹲りながら調査した。


しかし、手の届く場所を発見することなく再び元の位置へ。
こちらを見る子ども。ニコニコしたままの私。
取って、の声と共に再び子どもは調査に出るのであった。


結果としては3週して取れなかった(他の遊びを始めた)
椅子やテーブルは平気でくぐるのに、座卓は駄目なんだな。
多分、座卓に下げる頭はないのだろう。気位の高い人だ。