鳥が好き

朝、鳥の鳴き声がすると、必ず外を見るようになった。
ようやく鳴き声と鳥が結ばれたことを理解できる事象なのでうれしい。
ただし、子どもが好きなのは鴉だけれど。


当たり前だが、黒くて不吉とか、生ゴミ漁るから困るとかいう認識はない。
黒くて大きくてよく目立って格好いい、くらいが子どもの認識だろうか。
だから、鴉は――と私は語らないように気をつけている。
イメージは一度染み付いてしまうと拭い去るのが大変だし、思考の自由を奪う。
絵本やテレビはある程度仕方ないとはいえ、自分から定型を与えることは避けたいと思っている。


早く子どもの紡ぐ物語が読みたい。
因果関係が一切不明の不可思議なやつが。