イザリー

いつまで経っても、たかばいをしないで匍匐前進しているな、と思っていたらいざりばいというものらしい。
忍者のように右足をお腹側に巻き込んだままずりずりと進んでいく(こんな丸い忍者はいねえ)


移動しにくそうに思えるが、本人はそうでもないらしい。どちらかというと足を直そうとした方がお怒りになられる。
ただ、筋肉の発達を考えると正しいハイハイが望ましいので、どうにかこうにか足を直す。
そして、また怒る。
エンドレス。


自分の方が正しいからと言って、単純にそれを強制するのでは偏執狂と大差ない。
それでは最終的に足を潰してしまいさえするだろう。
いずれは立ち上がるのだから、あまり大きな差ではないとも言えるし。
そこまで考えていても、子供のためと思うとどうしても厳しくしてしまう。
ただ、これがエゴでないという自信は、ない。


この思いが伝わっているかどうかは、私自身が這いずり回らねばいけなくなったときにわかるのだろう。
無理して生き返らされるという結末だけは、断固として書き換えたいところだが、結末やいかに。