頭隠せず

尻隠せず。


現在のいないいないばあレベルは5くらいだろうか。
いないいない、と声を掛けると、カーテンを身にまとい、申し訳程度には隠れられるようになった。もう少し頑張ればかくれんぼに進化しそうだ。
ただ、残念ながら全部見えているし、早いところ、ばあ、と声を掛けて欲しいので、隠れ続けることを全く我慢できないのが致命的だ。
かくれんぼで言うならば、もういいかいと声を掛けた時点ですでに捕まっているレベルである。
これくらい淋しがりやなら指名手配犯だって可愛げがあるのにな。


お気に入りの遊びなので、飽きるまで何度でもやる。
「あれー、どこー?」と見えない振りをしたり、漸く見つけたかのように大げさに捕まえたりすると大変喜ぶ。
しかし、まだ移動して隠れる等の知恵は持ち合わせていないので、壊れた自動ドアのようにカーテンが開いたり閉じたりするだけなのが浅はかで可愛らしい。
たまに、顔すら隠しきれてないのがご愛嬌。俗に言ういないいない詐欺である(言わない)


放って置くとぶんむくれになるので、呼ばれるたら仕方がないので付き合っている。
こんなすぐ捕まるかくれんぼなんてないよ、と思いつつ、それでも付き合うのはやはりその仕草一つ一つが可愛らしく、昨日とは違って見えるからだろうか。
この遊びに捕まっているのはどちらなのか。傍目にはきっと疑わしいのだろう。