泣き虫

なにを隠そう泣き虫である。
人の子供を虫扱いするなっ!(あさっての方向に)
なんで虫なんだろうなあ。虫は泣かないだろうに。


本日も年下の子に、ぺちっと額をはたかれて泣いていた。
やり返せとは思わないが、ちょっと気が弱すぎるだろう。
泣くのが悪いという価値観がないのだから仕方ないが。泣くと私も行くしね。


痛みに弱く、孤独には耐えられず、自らを鼓舞する方法を知らない。
親という名の毛布がなければ、世界の厳しさから身を守ることあたわず。


抱き上げるたび、必要とされていることに安堵する反面、これではいけないのだよな、とも思う。
甘やかすから泣くのか、泣くから甘やかしたくなるのか。
信頼感との境界線がひどく曖昧で、眼を凝らして見ないと容易にあちらへ踏み込んでしまう。


いや、どんどん甘やかしても構いはしないのだ。いずれ無くなると知っていさえすれば、
ご飯もそうだけれど、加減して与えようとし過ぎなのかも。
もっと子供の本能を信じてもいいのかな。
いつか満足したら手を合わせてくれるだろうか(墓前以外で)。