食べない

食べさせようとすると嫌がるようになった。
バナナなどで釣っておいて、こっちをみている間にねじこむと一口ずつなら食べるのであるが、連続しては無理。
こちらの心がへし折れるくらいプイッってされる。
こんなにさじを重く感じたのは久方ぶりだ(インフルエンザに罹った時くらい)


というわけで、食べさせないことにした。
しかし、これで終わると児童相談所が視察に来たあげく、おロープを頂戴しかねない。
どうすれば良いかと悩んだ末、自分で食べていただくことにした。
具体的には丸めた芋とかを目の前に並べることに。
すると、まあまあ食べる。どうやら全部自分でやりたいらしい。


自立心が強いのはよろしいが、せめて自力で立ってからにして欲しい。
まあ、もともとどろどろの食べ物は好きじゃないようだったけれど。


食べさせなければもちろん虐待になる。
だが、これが義父母だったらどうだろう。
食べたくないからといってさじを投げたり、横を向いたりするのはある種のいじめではないのか。
多分されたら許さないだろうな。永遠に。
それに、自分の子供にされた方がショックが大きい気がする、と個人的には思う。


許せるからといってショックがないわけではないし、ショックが少なくても許せないことは多い。
心は本当に理不尽に出来ている。公平などは彼岸の話だ。