それが正しい怒り方

基本的に野放図に育成しているわけだが、それでも禁則事項の一つや二つは出てくる。
今、最も注意していることは積み木を口に入れないこと。
なんと私が小学生のころの算数の教材を有効活用しているので、我が子には幾分小さい。ちなみに私が大きかった訳ではない。


球形のものなんかは飲み込んだら確実にのどに詰まる。
そういう訳で、口に持っていくたび「ダメッ」と叱るのだが、だんだん面白くなってきたらしく叱られても笑ったりするようになった。
最近では口に持っていこうとするが気付いて直前で止めるなどのフェイントを織り交ぜてくるため大変叱りづらい(叱りたい訳ではないが)
止めることが出来たら褒めないといけないから、こちらの感情の切り替えを素早くする必要があって倍は疲れる気がする。
後で怒っても子供には意味がわからないしね。


今日なんかは気付いたら手が出ていた。
ぽすっと頭に手を乗せる程度のことだったし、子供は気にもしていないようだったが、その無意識さ加減に自分が一番驚いた。
別に手を上げないと決めているわけではない。必要があれば容赦はしないだろう。
でも、無自覚にやってしまうのは違うと思う。


言葉が通じるようになる前に極意を掴まないとな。
この道具は便利だけれど、なかなか体には響かない。
長年培ってきた、私の怒られ経験がそう言っている。
なのに、怒り方を体が覚えてないのが不思議である。