カーテン様とわたし

子供が将来なりたいものの二大巨頭のひとつ。
もう一つは扇風機殿。
どちらも風に関係するのが面白い。見えないものが見えたり感じられたりするのが面白いのだろうか。


カーテン様がひらひらとなびけば、どんな遊びをしていたとしてもそっちを見るし、そのまま飽きずに何時間でも見ている(誇張)
ひらひらと蠢くものは何故あれほど心を捕らえて離さないのか。
こうやって子供の頃からチラリズムは遺伝子に刻まれていくのか、と思うと感慨深い。


おそらくカーテン様や扇風機殿は子供には生き物と認識されているのだろう。多分自動的に動くものは全てそうだ。
それが、電気や動力を理解するにつれて、それらは生き物ではないのだとわかり始める。
もう私は忘れてしまったが、自分がカーテン様や扇風機殿になれないと知ったときのショックはいかばかりのものだったろうか。
きっと初めて友達ができたときと同じくらいの衝撃だったろう。