ひとみしり

ついに人見知り開始。
これで保育園への道が遠ざかったか・・・・・・。
実際始まってみると、ちょっと対応に困る。
実家のじじばばすら嫌がるようになったし。
この間までは誰にでもほいほいついていく状態で、被誘拐予備軍だったのに(まず自立歩行ができないが)
まさに急転直下。今は警戒心の塊である。狷介固陋とはこのことか。
このままだといずれ虎になるな。


さて、「人見知り」とよく言われるが、字面自体に悪い意味は含まれていない。
「人見」というのが他人の目で、それを知るようになるというのだから、自分が出来てきたくらいにしか思えない。
なのに何故、内気とか恥ずかしがりやという意味が追加されたのだろうか。
今では大人にも使うようだし、よくわからない言葉だ。


ただ、子供を見ている限り、他人の目を気にしているようには見えない。
確かに慣れていない人の前では固まってしまうけれど、それは大人でも同じことではないだろうか。
初対面の人に心底からの笑顔で応えられる人間は多くない。私の場合だって、単に愛想を覚えただけだ。
それに笑顔が消えたわけじゃない。親が居れば、他人の前でもとても笑う。


きっと子供の防衛方法が切り替わったのだろう。
今までは誰にでも笑顔をふりまくことで、攻撃されないようにしていた。笑顔の子供を攻撃できる人間は多くない(逆に親は別だったりもするが)
これからは笑顔を見せる相手を限定することで、より強く守ってもらおうとしているのだろう。
大人にだって特定の相手にしか見せない顔がある。それが社会性と呼ばれているものだ。


子供は人見を知ったのではない。
自分の笑顔の価値を知ったのだ。