適正なサイズ

今日は子供の健康診断で、身長と体重を計測した。
平均よりは少し小さいが特に問題はないとのこと。体重が減ると危険らしい。
毎日見ているとあまり気付かないが、ちゃんと大きくなっているようだ。母乳だとどれくらい飲んだかわかりにくいので、計測の度に大丈夫だろうかと不安になる。
そういえば、グラム秤で計測する母親の話を聞いたことがある。正確な体重が知りたいらしい。
ただ、身体測定のために測る訳ではない。規定量の乳を飲んだか確認するためだそうだ。だから、飲ませるたびに子供を測る。ちなみに母乳じゃないと言っていた。


この話を思い出す度、天秤秤にのせられた赤子を想像する。その前では、薬さじをもった母親が逆側の皿に粉ミルクを載せているのだ。既にどちらが目的なのかは判然としない。慎重に慎重に粉ミルクを足していく。


ただ、その母親が間違っているとは思えない。
私だって不安になれば同じ事をするかもしれない。栄養失調で子供を失ったりとか。
一度不安に思ってしまったら、そこまでしないとバランスが取れない。それくらい初めてのこと、未知のことは恐ろしい。
でも、気付かないといけないのは、自分も天秤皿に載っているのだということ。
向こう側の子供に近づきすぎれば傾いてしまう。
粉ミルクなら減らすのは簡単だ。では、そうでない場合は?