新しいおもちゃの喜び

新しいものはとにかく嬉しいものだ。
未知はいつだって私たちの心をくすぐる。
しかし、だからといって古いものが色褪せるとは限らない。
それはそれの魅力があるし、組み合わせればまた別の表情を浮かべる。


子供は繰り返しに強い。
同じ絵本を何度でも読むし、同じおもちゃでいつまでも遊べる。
もちろん新しいおもちゃもすごい喜ぶのだけれど、大人みたいに一度遊んだら飽きたりすることはない。大人としては同じ遊びは飽きてしまうのだけれど。
ただ面白いことに、遊びには飽きても子供の笑顔に飽きることはない。
我が子が喜ぶならと、何度だって同じ遊びをしてしまう。
私にとって我が子の笑顔は同じに見えていないのだろうか。
いや、そうではないだろう。
同じでも繰り返しでも喜べる機能がそこにだけ生きているのだ。
他のは日常のうちに壊れて無くなってしまったに違いない。


さてこの機能。一体何年もつのだろうか。
どうにも壊れたら、直せるような気がしない。