だっこ

凄まじく暑いのにだっこを所望する我が子は被虐嗜好の持ち主ですか。
あせとよだれでべったべただよ、おまいさん。
それでも、抱くと機嫌が良い。我を忘れるほど泣いてると意味無いが。


老若男女問わず、だっこされるのは気持ちの良いものである。
大人になるとサイズ的な問題もあって、されることなど殆どないが、たまにハグされると落ち着く。剥ぐでも落ち着くかもしれない。
ロッテンマイヤー先輩こと初代にゃんざぶろうに人気があるのもさもありなん。


「さもありなん」「さもなくば」の『さも』ってなんだろう。
いや、「然も」ってのは知っている。変化形で「さにあらず」ってのがあるのも知っている。
個人的にはもさもさした小動物を思い浮かべるのだが、それは「もさもさ」から着想しただけなのだろうか、と。
自分の頭がどうなってるのか気になることがよくなくなくも無い。
ただ、もさもさした小動物をだっこしても、気持ちいいのは自分だけだ。
小動物はどっちかいうと自由に走り回りたいのではないか。


子どももおそらく一緒なのだろう。
自分で走り回れないから、乗り物を使っているだけなのだ。
ただ、それにしてはそんなに急げとは言われない。むしろゆっくりふわふわと歩くことを望んでいるように思われる。
単なる乗り物じゃないのだ、と自分を慰めておくことにしよう。