WEB創世記 『wikiの塔』

かつて人間は、皆一つの同じ言語を使い、同じようにblogをDoしていた。
彼らは東方に移動し、wikiを見つけて、そこに住みついた。
彼らはBasicの代わりにCを、HTTPの代わりにHTMLを用いることができるようになった。
彼らは言った。
「さあ、全ての知を結集し、有名になろう。そして、全地に散らされることのないようにしよう」
こうして人々は、終わるとも知れない辞典の編集とに着手した。
だが、このような人間の企てを神が見過ごすはずがなかった。神は下ってきて、人間が編集した辞典を見て言った。
「彼らは一つの民で、皆一つの言葉を話しているからこのようなことをしはじめたのだ。これでは、彼らが何を企てても妨げられない。ただちに彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう。」
この神の決断によって、人々は同じ言葉で話せず、共通の仕様を作ることができなくなってしまった。その結果、人類はWEBを解体せざるを得なくなった。
こうして人々は、wikiの編集をやめたという。