風呂場アルプスの冷たい水

いまだにお風呂場におもちゃがたくさんある。
何度か撤去を申し入れたりしたのだけれど、頑強な抵抗にあってすっきりした風呂場は実現していない。民法上の借主つおい。


娘1がずっとハマっている遊びが『冷水集め』
御影石部分にお湯を撒き、テンパリングして温度を下げてからバケツに集めるという、常人には何が面白いのかさっぱりわからない遊びのことだ。
撒いたお湯の温度の下がり具合を手のひらで確認するしぐさなんかは職人のそれである。たぶん、手を出したら切り落とされるな(正宗か)


今日はそれに娘2が弟子入りしていた。
基本的に憎まれ口しか叩かないのに、このときばかりは「教えてください」ってしおらしくお願いしていた。
そんなに魅力的なのか、『冷水集め』


真剣にお湯の撒き方や集め方についてレクチャーする娘1と、一言も聞き漏らすまいと真面目な顔で聞いている娘2を見ていると、なんだか不思議な感動が胸に去来する。きっと湯あたりであろう。


ニッチを目指す現代なれど、いささか遊びがニッチすぎやしませんかね。