子育てのコスパ

コスパなんか悪いに決まってんだろ、常識的に考えて。
うちの子なんかもう4歳だっつーのに、まだたまにトイレに間に合わなかったりりすんだぞ。いつ上場するつもりだってんだ。
今ならうんこもストックオプションで。


基本的に人間関係はコストでしかなく、互恵関係といっても書面で取り交わせるわけでもなし、任意保険等のが人生のリスクヘッジとしてはましなわけで。
費用と利益で人生を計算するのであれば独り身が一番楽だろうと思う。


私は子供と一緒に暮らすのが楽しくて仕方ないが、思い込みにしか過ぎないと言われたら否定する言葉を持たない。
まあ、なんで人の楽しみを否定されにゃならんのかとは思うが。


基本的に世間の空気というやつは「家庭を持って一定数以上の繁殖をせよ」ってのが標準なのだろう。で、それに合わせたくない、または合わせられない人が自分の世界の保全のために理屈をこねる。
残念ながら今の社会は拡大再生産を基調としていて、産めよ増やせよ地に満ちよってコードが未だに生きている。まあ、撤退戦のデザインはつらいし、あんまりやりたくないってのも大きいと思う。良い負け方なんてないし。


だから、人生を算数で考えたい人に育児側から伝える言葉はない。
クソげーも名作も定価は同じなのだから、楽しいかどうかわからない遊戯にお金を出しはしないでしょう? 中古屋に売れないし。リセマラもできないし。


てなわけで、先行取得者としては、この最強の乱数発生装置は遊戯としてめちゃくちゃ面白いってことを布教していくくらいしかできない。そうして地道に同好のユーザーを増やすしか次回作にリーチする方法がない。
さすれば日記を始めもしよう。


少なくとも20年近く人生を引っ掻き回してくれるのだ。感謝以外に言いようがない。
私程度の凡人では敢えて冒険には足がすくんで度々出かけられない。波乱万丈なんて望みもしない。
だから、私は可愛らしい乱数を抱えておきたいのだ。