限界と賞賛と向上心

かけっこの練習の成果が出てきたのか、娘1が体操教室で褒められて帰ってきた。
なんと一人抜けたとのこと(万年最下位だったのだ)


毎晩、腕ふりやらももあげやらやった甲斐があったなあ。
家人なんかこの暑い中幼稚園まで歩いて付いて行ってるもの。
「本人が歩くって言ってるのに止めるわけにはいかない」
男前だな、キミは(エアコンを効かせた車で出勤しつつ)


もちろん娘1をすぐさま褒め称えたのだけれど、なにやらうかない様子。
嬉しくないの、と聞くと黙ってうなずく。
体操教室自体が嫌いなのかと思ったが、そうではないらしい。絶対に行くと言う。
「もっと早く走りたいの?」
その言葉に、黙って深々と頷いた。


たぶん、自分の中では全員をごぼう抜きした挙句、勢い余って空を飛ぶくらいのイメージだったのだろう。超人か。
これくらいのことで褒めてはもらいたくないらしい。


しかし、だからって『向上心を育む為には安易に褒めない方が良い』なんて結論に飛びつくつもりはない。
そりゃそういう人もいるだろう。しかし、人間てのは面倒くさくて、そんな人でもたまには褒めて欲しかったりするのだ。ずっと同じ精神状態なわけがないのだから。


私自身は意識しないと褒めることができないので、とりあえずは褒めるをデフォルトにしておこうと思う。褒めて欲しくないって言われたら止めればいいんだし。
肥料を与えすぎて枯れるより、与えなさ過ぎて枯れる方が多いと思うんだよね、きっと。